岡山情報ハイウェイの利活用の一層の促進を図るため、平成11年に産学官の連携組織として、本協議会を立ち上げ、県からの委託を受け、ネットワーク分野における最新の技術を活用した各種実験、情報通信関連の講演会・各種セミナーの開催、地域に根ざしたITの活用を継続的に普及するための取組などを進めてきた。
昨年度から新たに県から受託した「IT人材育成事業」により、絶えず進展するITに的確に対応できる人材の育成を図るとともに、会員相互の情報交流・情報提供を一層進めることにより、産学官一体となって本県の情報化を総合的に推進する。
普及活動
- 平成27年6月18日に幹事会を開催し、平成26年度事業報告及び収支決算、平成27年度事業計画(案)及び収支予算(案)等について審議を行う。
- 最新の情報通信技術に関する県民等の理解を深めるため、中国総合通信局、中国総合通信情報懇談会等との共催・協力により、講演会・フォーラムを実施する。
- 岡山県が公共施設等に整備している無線LANスポット(おかやまモバイルスポット)について、県民への周知と利用促進を図る。
- 県が実施する電子申請体験会の実施に協力し、オンライン行政サービスの利用促進を図る。
- 県が公開している「ケータイ・スマホの正しい使い方」を活用し、情報リテラシーの県民への普及啓発について、県、教育委員会、警察等と緊密な連携を図りながら、会員の協力により実施する。
最新のネットワーキング技術等への対応
外部資金等の活用の可能性も探りながら、会員の協力を得て、可能な範囲内でIPv6などのネットワーク関連の検証や技術の普及に向けた取組などを行う。また、実験や検討の成果については、情報の共有に努め、会員の技術力の向上を図る。
- おかやまネットワーク技術連携センターの運営
岡山情報ハイウェイの高度化を目的としてテレポート岡山に設置した「おかやまネットワーク技術連携センター」については、岡山県との間で締結した共同研究契約に基づき、引き続き本協議会の会員が、岡山県から研究環境や機材の提供を受け取組を進めていくこととする。
(会員は無償で利用可能。ただし、機器の持ち込みがある場合には、その会員が相当額を管理経費として支払う。) - JGN-Xとの連携
独立行政法人情報通信研究機構(NICT)が運営する研究開発用ネットワーク(JGN)の利用促進に関する活動として、新世代ネットワーク推進フォーラムテストベッドネットワーク推進ワーキンググループ(事務局:(独)情報通信研究機構)や中国超高速ネットワーク連絡協議会(事務局:総務省中国総合通信局)へ参画し、情報収集を行うとともに、JGN-Xを活用した研究の推進のための方策について検討を行う。
※会員の協力により出来るだけ多くの会合に参加し、情報収集を行うとともに研究での連携を図る。 - 実証実験の誘致
国等が実施する実証実験事業の誘致を図るとともに、国等のモデル事業、研究開発事業等の採択を希望する市町村等に対して、情報提供等を通じて、支援協力を行う。
情報提供・情報交流
情報化全般に関する国、県等の動向や会員に有益となる情報を電子メール等により事務局から提供するとともに、ホームページやフォーラムなど会員からの情報発信の場を提供することにより、会員相互の情報交流・情報共有を図る。
また、会員による意見交換会等を開催し、岡山情報ハイウェイの利活用の一層の促進を図る。
IT人材の育成
県からの委託によるセミナー、研修会等を開催し、目覚ましく進化・発展するITに対応できる人材の育成を図る。
IT人材育成研修事業
- 被災時における事業継続やサイバー攻撃対策など情報化に関する企業等の抱える問題に関するセミナーを開催する。
- 社会人となる前の大学生や専門学校生を対象に、インターネットの正しい利用とセキュリティ対策の必要性を啓発・教育する研修会を実施する。
- 県内のITに携わる学生等を対象に、国や民間企業等が開催する全国のアプリコンテスト等に関する情報提供を行い、参加を促進することにより学生等のスキルアップを図る。
その他
IPv6をはじめとするユビキタスネットワーキング技術の活用及び普及に当たっては、「岡山IPv6コンソーシアム」との密接な連携・協力を図りつつ推進することとする。